風俗習慣
英国にはナショナル・デーがありますか?
スコットランドのナショナル・デーは聖アンドルーの日(11月30日)ですが、今ではたいていバーンズ・ナイトの方が盛大です。キリストの十二使徒の1人、聖アンドルーがスコットランドの守護聖人です。4世紀に聖アンドルーの遺骨の一部が、現在ファイフ州のセントアンドルースと呼ばれているところに運ばれてきたと言われています。中世以降、聖アンドルーがはりつけにされたと信じられている×形十字がスコットランドの国章となっています。
ウェールズのナショナル・デーは聖デービッドの日(3月1日)です。ウェールズの守護聖人、聖デービッド(西暦520年~588年)は、ウェールズ南部ディベッドのメネビア(現在のセントデービッズ)の創設者で初代大修道院長-- 主教でした。この日は愛国的なウェールズ人がラッパズイセンやリーキ(ポワローネギ)を身につけて祝います。これら2つの植物は伝統的にウェールズの国章と見なされています。
聖パトリックの日(3月17日)は北アイルランドの公式バンク・ホリデーです。聖パトリック(西暦389年頃~461年頃)はアイルランドにおけるキリスト教の布教に重要な役割を果たしました。グレート・ブリテン島で生まれた彼は、海賊にさらわれ、6年間奴隷として過ごした後、逃亡して、宣教師としての訓練を受けました。この日には、北アイルランドとアイルランド共和国の両方の国章であるシャムロック(コメツブツメクサ)を身につけて祝います。
イングランドのナショナル・デーは聖ジョージの日(4月23日)です。聖ジョージはイングランドの守護聖人です。6世紀に最初に登場した物語によれば、聖ジョージは恐ろしい火を吐く龍を退治して不幸な乙女を救出したといわれています。100年戦争中(1338~1453)、聖ジョージの赤十字の旗の下で戦ったイングランドの騎士らがときの声として聖ジョージの名を叫んで戦いました。これはシェークスピアの戯曲「ヘンリー五世」で下記の詩にうたわれて、不滅のものとなりました。
「お前たちが犬鎖につながれたグレーハウンドのように立ち、今にも飛び出さんと張りつめているのが見える。獲物は動いている:その意気で進め;そして、この突撃とともに叫べ、'ゴッド・フォア・ハリー! イングランド・アンド・セント・ジョージ!'」
今日なお、聖ジョージの日にはイングランドのすべての教区教会に聖ジョージの赤十字が掲揚されています。