憲法と行政制度
地方行政はどのように行なわれているのですか?
エジンバラのスコットランド議会とカーディフのウェールズ議会が創設されたおかげで、スコットランドとウェールズの住民は多くの自治権を得ています。
スコットランド議会は選挙区ベースで選出される73人と比例代表で選出される56人の計 129人の議員から構成されています。任期は4年で、以前にスコットランド省の大臣が行なっていた職務を担当します。保健や教育をはじめとするすべての件に関する法律を制定し、所得税率を1ポンドあたり3ペンス上下させることができます。スコットランドは引き続き、国会議員を選出しています。
ウェールズ議会は直接選挙で選出される60人の議員から構成され、任期は4年です。以前にウェールズ省が行なっていた職務を担当します。国会で可決された法律で、権限委譲された地方に影響を及ぼすようなものを修正することができます。
1998年4月のベルファースト和平合意に続いて創設された新しい組織の一つとして、スコットランド議会に似た法的および行政的権限を持っている108人の議員から構成される北アイルランド議会があります。北アイルランド議会には首席大臣、副首席大臣、そして10人の大臣がおり、議会における各政党の議員数に比例して割り当てられています。
北アイルランド議会の主な行政機能にはそれぞれ委員会があります。各委員会のメンバーと委員長も政党の議員数に比例して割り当てられています。これらの委員会は精査、政策展開、諮問などの機能を持っています。選挙は1998年6月に実施され、首席大臣と副首席大臣が選ばれ、アイルランド共和国と北アイルランドの関係を扱う諸機関の詳細のほとんどについて合意に達しました。
議会と諸機関は1999年12月2日に創設されましたが、2000年2月11日に北アイルランド相によって直接統治が再導入されると一時停止されました。2000年5月29日に全政党が協議した結果、議会と諸機関は改めて設立されました。
権限委譲はさらに2001年8月10日と9月21日の2回にわたって24時間停止されました。北アイルランド相は2002年10月14日に北アイルランド議会を停止し、北アイルランドは直接統治に戻りました。
英国の政府と議会、ならびにスコットランド、ウェールズ、北アイルランドの権限委譲された組織は、政府の政策のほとんどを実行していますが、英国の様々な地方自治体も政策の多くを遂行しています。
比較多数得票主義または比例代表制によって決まる地方選挙の投票は、通常3~4年ごとに行なわれます。
スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの地方自治体は、英国の中央政府よりも、権限を委譲された議会と主に対応しています。
グレーター・ロンドンには独特の二層システムが存在しており、ロンドン・バラ議会とグレーター・ロンドン・オーソリティ・アンド・アセンブリー(GLAA)の間で権力を共有しています。GLAAは2000年に設立され、選出された市長が率いています。