気候変動への適応
気候変動は、いまや世界が直面している最も大きな環境問題です。地球温暖化は海面の上昇や、極端な気象の変化などを引き起こします。その影響は、英国や日本はもちろん、世界中で感じられ、特に脆弱な地域に暮らす人々に大きな被害をもたらすことが懸念されています。英国は、気候変動を食い止めるためにその要因を取り除く緩和策(Mitigation)と同時に、回避できない気候変動による被害への適応策(Adaptation)にも取り組んでいます。気候変動への適応は、農業、漁業といった食糧問題や、森林問題に直結することから、英国環境・食糧・農村地域省(Defra: Department for Environment Food and Rural Affairs)が管轄しています。
2009年6月18日、ヒラリー・ベン環境・食糧・農村地域大臣は、気象庁の科学研究による英国の気候予測、「英国気候予測2009(UKCP09: UK Climate Projections 2009)」を発表しました。これは、最先端の科学によって、英国の気候が今世紀の間にどのように変化するかを、人口、技術革新、化石燃料への依存度を加味しながら、さまざまな温室効果ガス排出シナリオに基づいて予測するものです。英国気候予測2009のウェブサイトでは、地図や調査結果などを入手することができます。また、地方自治体、公益企業などは、気候変動のリスクを基にしたプランニングの一環として、英国気候予測2009を利用する予定です。
組織による気候変動への適応の支援については、「英国気候影響プログラム(UKCIP: UK Climate Impacts Programme)」があります。英国気候影響プログラムは1997年に設立され、公共機関、民間企業、および非営利団体とともに、気候変動が、建設、労働、物資やサービスへの需要、生物多様性、健康など、社会のさまざまな側面に与える影響を分析してきました。英国気候影響プログラムは、先進事例の紹介や予測シナリオ、リスクを特定するツールなどを提供して、組織による気候変動への適応の計画を支援しています。
お問い合わせ先
英国の気候変動とエネルギー政策については、環境・エネルギー部までお問い合わせください。
雨季の降雨量が多くなることで、洪水の危険性が高まると予測されています