英国の削減目標と現在の排出量
英国は、2050年までに、温室効果ガスの排出量を1990年比で少なくとも80%削減し、2020年までに、二酸化炭素の排出量を1990年比で少なくとも26%削減することを目指しています。これらは、法的拘束力のある目標として、2008年11月に成立した気候変動法(Climate Change Act)に盛り込まれています。
英国の目標
- 2050年までに、温室効果ガスの排出量を80%削減する
- 2020年までに、二酸化炭素の排出量を26%削減する
上記の目標は、法的拘束力ある目標として、気候変動法に定められています。また、気候変動法に基づいて、2009年4月には最初の3期(15年)分のカーボン・バジェット(炭素削減計画)が発表され、2022年までの期間に、温室効果ガスを1990年比で少なくとも34%削減することが決められました。この目標数値は、2009年12月に開催される気候変動枠組み条約締結国会議(COP15)で2013年以降の国際的な枠組みが合意にいたった時点で、さらに引き上げられる予定です。
*英国政府は、2009年4月に2009年度財政予算を発表する際、カーボン・バジェットについても、その3期目、「2022年までに1990年比で34%減」という設定を、「2020年までに34%減」と前倒したうえで、改めて2022年までの排出上限を設定するとしています。
欧州連合(EU)の目標
- 2020年までにEUの温室効果ガスを1990年比で20%削減する。ただし、気候変動に関する国際合意がなされた場合には、削減値を30%に増量する
- 2020年までに、EU内で消費されるエネルギーの20%を再生可能エネルギーとする
- 2020年までに、EUのエネルギー消費を20%削減する
欧州連合(EU)は、2008年12月、この目標を達成するための包括的な気候変動の政策パッケージを採択しました。英国は、EUレベルの気候変動対策においても主導的な立場をとり、積極的な目標設定に向けた働きかけを行っています。
2007年の温室効果ガス排出
2009年2月、英国エネルギー・気候変動省(Decc)は、2007年の温室効果ガス排出量統計の最終版を発表しました。発表によると、2007年の英国の温室効果ガスの排出は、6億3,660万トンで、2006年の排出量6億4,790万トンより1.7%減少しました。1990年からは21.7%の削減で、京都議定書における英国の公約(1990年比で12.5%削減)を大幅に上回る削減が実現しています。
2009年度予算も低炭素化を重視
また、2009年4月に発表された英国の2009年度予算においても、低炭素化による経済回復への基盤を一層強固にするため、低炭素部門に的を絞った支援策に14億ポンド(約2,100億円)が計上されました。
お問い合わせ先
英国の気候変動とエネルギー政策については、環境・エネルギー部までお問い合わせください。