• 英国
  • 08:19 25 Nov 2009
  • |    東京
  • 17:19 25 Nov 2009

世界の貧困を撲滅する

White paper

白書の概要

この白書は、2005年にグレンイーグルズで開催されたG8サミットでの合意事項の実施と、国際開発に関する4つの大きな課題への対応について述べている。

第一に、貧困との戦いは民主的な統治無しには達成できない。貧しい人々のために政治が機能するよう政府や国民を支援する必要がある。また、国際経済が各国での出来事に影響を与えるため、グローバルな統治の改善に努力しなければならない。

第二に、諸外国に後れをとっており、その状況が更に悪化する危険性に直面する国々において、安全の確保、持続可能な成長の達成、国民全員への医療及び教育の提供が改善されるよう支援する必要がある。

第三に、早急に行動しなければ、気候変動が呈する脅威が開発の妨げとなる可能性がある。

最後に、一国でこの問題に取り組むことは不可能なので、21世紀に即した国際的なシステムを構築しなければならない。

そのために、今後5年間で、英国は次に挙げる事柄を実施する:

約束を果たす

  • 2005年に約束したコミットメントを実行し、G8、国連、EUを通じてパートナー諸国も同様の行動をとるよう努力する。
  • 2013年までに、援助予算を国民所得の0.7%に引き上げ、諸外国と協力しながら、国際財務機関(International Financial Facility)やAir Solidarity Levyなど革新的な金融メカニズムを推進する。
  • 特にサハラ以南のアフリカや南アジアで最も多くの貧しい人々を抱える国々や、特に紛争に弱い脆弱な国々に開発援助を集中する。
  • 開発援助と同様に、より広範囲な政策が開発を支援し、EUやG8、また、中国、インド、南アフリカなど大規模な途上国と共に、開発を促進する国際環境の創出に努力する。
  • より優れた薬を探し出す努力、水処理や農業の新技術、気候変動を管理する努力など、科学技術の研究に充てる資金を倍増する。

貧しい人々のために努力する国家の構築を支援する

  • 民主的な統治への支援を我々の努力の中心に据え、国家の能力、対応力、説明責任に焦点をあてながら、国民、市民社会グループ、国会議員、メディアと協力する。英国の開発援助の指針を示す「統治の質(quality of governance)」の評価を新規に採用し、1億ポンドを投じて“統治と透明性の基金”(Governance and Transparency Fund)をスタートさせる。
  • 腐敗防止;公共の歳入及び調達の透明性を改善するために更なる措置を講じる事で“資源産業からの資金の透明化”(Extractive Industries Transparency Initiative)を推進し、賄賂、腐敗、マネー・ロンダリングを防止すべく国際的な努力を行う。
  • 貧困の削減、人権及び国際的な義務の支持、財政運営の改善、民主的統治及び透明性の改善、腐敗防止などに向けたパートナー諸国の取り組みに基づき、英国の援助のあり方を決定する。

人々に安全、所得、公共サービスが提供されるよう支援する

  • 平和と安全の促進に向けた国々の努力を支援する。国々が自国民の保護に苦慮する場合には、紛争の予防、管理、対応に向けて、他のパートナー諸国と協力する。
  • 民間部門による開発及び雇用への支援、インフラ及び農業への投資、最貧国の機会を最大限に拡大する国際的な貿易ルールに向けた努力などを通じて急速な成長を促す。
  • 今後、途上国に対する英国の直接支援の少なくとも半分を、公共サービス、子供達の就学、医療の改善、HIV及びAIDSとの戦い、清潔な水の提供及び衛生、社会的保護などに充当し、その実現に向けて途上国と10ヶ年計画について合意する。
  • 成長が公平で、しかも天然資源が持続可能な方法で使用されるよう努力する。

気候変動に取り組むべく国際的に努力する

  • 大気中の温室効果ガスのレベルを安定させ、途上国の成長を可能とし、クリーン・エネルギーに向けたインセンティブの創出と投資の拡大を促し、貧しい国々が影響に適応できるよう支援する気候変動に関する国際的な合意に向け努力する。
  • 今後、途上国が気候変動に関する国際的な協議に十分参加できるよう途上国と協力すると同時に、途上国が適応できるよう国際的な支援を行う。

21世紀に即した国際的なシステムを構築する

  • 国際的なシステムの中で変革を推進するべく、諸外国と協力し、我々の財源と影響力を活用する。具体的には:国連改革;人道危機への対応を目的とする、より効果的な国連主導のシステム;対応に優れた国際的な財政機関;アフリカ開発銀行やアフリカ連合など、地域組織の拡大する役割への支持;功績をベースとする指名の重視;途上国に対する説明責任の充実。
  • 援助を促進するためにヨーロッパ諸国とより緊密に協力する。
  • OECDの開発支援委員会に対し、援助供与国による開発努力の説明責任を監視し、その履行を確保すると同時に、インドや中国など、OECD加盟国以外の新たな援助国との協力を緊密化するよう求める。



関連ページ

役立つリンク

白書の全文(英語)

トップに戻る